読みたい

杉森久英

石川英輔・解説

★ヘルベルト・プルチョウ『江戸の旅日記』(集英社新書)700円 1943スイス生まれ城西国際大学客員教授 徳川啓蒙期 貝原益軒、本居、菅江、古川古松軒、橘、司馬江漢、松浦静山、渡辺崋山ほか11人 朱子学、本草学、地理、国学、漢学、文人画 明晰な散文によ…

★森達也 『ドキュメンタリーは嘘をつく』出版社/メーカー: 草思社 僕が武蔵野美術大学に入学した過去があるんだけども、学科の主任教授はこの本のなかでたびたび名前が出てくる吉田直哉さんだった。吉田さんは、簡単に言えば、『NHKスペシャル』の前進に…

★高村薫『照柿』 文庫になるのですか? http://d.hatena.ne.jp/suiikko/20050327#p1 ストーリー的には文庫のほうが、なんだかピリッとしなくなっててハードカバー版のほうが私は好きだったな。 合田の印象は変わらなかったけどね。 さあ、次の「照柿」が楽し…

★網野善彦・鶴見俊輔『歴史の話』 朝日新聞社 http://d.hatena.ne.jp/milukuma/20050325#1111846810

★吾妻ひでお『失踪日記』 http://d.hatena.ne.jp/genesis/20050327/p1随所で取り上げられており、ここで紹介するまでもないのだが、簡単に述べておきたい。とても面白かった。登場人物(東英夫)は作者(吾妻)を映しだす存在でありながら、突き放されている…

★中島義道『悪について』 http://d.hatena.ne.jp/eirene/20050324#p1ところが、カント=中島さんによれば、遵法精神を発揮し、法律に違反しないように、あるいは世間の常識から逸脱しないように、抜け目なく世渡りできる生き上手の人、良識的にふるまう善良…

★本田透『電波男』出版社: 三才ブックス ; ISBN: 4861990025 ; (2005/03/12) http://d.hatena.ne.jp/rioysd/20050323

●岩田規久男『日本経済を学ぶ』 [ book, kei-zai] 経済‘入門’書は、もう何冊目だろ・・笑。 これは、岩田氏の著作の中でも、飛び抜けてやさしく解説してくれていて助かる。 新書ならではの「公開講義」スタイルも読みやすい。 コンパクトだけれど、戦後の高…

メルマガ 講談社『BOOK倶楽部メール』 2005年2月1日号 Vol.153から Quote ■中世の非人と遊女【網野善彦 定価1,008円】2/10 網野史学が説く職能民の多様な姿と生命力 専門の技能や芸能で、天皇や寺社に奉仕した中世の職人。非人も清目を芸能とする 職能民…

「アンナはすべての社会と人間の辛辣を感じて、死ぬんだよ。 爆走する列車にみずからの身を投じて、死ぬんだね。 女が愛や恋で死ぬなんて、尋常じゃない。 それにくらべたら男なんて弱いもんだよ。 好きな女に振られたくらいで、すぐに苦しい、辛い、死ぬ死…

★エミリー・ブロンテ『嵐が丘』 http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0125.html あらすじ・“ぼく"がこの地方を訪れた ・ネリー・ディーン夫人(家政婦)が語ってくれた物語 ・1765年ヨークシャーで、キャサリン・アーンショーが生まれた ・老母アーンショ…

★猪木武徳『文芸にあらわれた日本の近代』(有斐閣・2000円) 日本女子大学教授 武田龍一 三島由紀夫『絹と明察』・・・・・・繊維産業 労使関係 争議を読み取る 横光利一『上海』・・・・・・・・・戦前中国へ進出の日本紡績業 小林多喜二『蟹工船』・・・…

★吉本隆明・糸井重里『悪人正機』(新潮文庫・514円) ほんとに困ったら泥棒して食ってもいい ほとんどのひとは、友達がゼロ 円満な家庭なんてものはない★佐野眞一『小泉純一郎 血脈の王朝』(文藝春秋・1238円) 一日中公邸にいて、一人で過ごすこと多い 「…

★大塚英志『物語消滅論』(ISBN:4047041793)

原作者の岩崎啓眞(いわさきひろまさ)氏は、1994年に出版された第1巻のあとがきで制作手法について説明している。それによると、フランス書院文庫130冊をデータベースに投入し、パターンの出現頻度で並べ替えを行い、機械的に作り出したのだという。この話…

★福田和也『山下奉文』文藝春秋1500円 福田 和也著 文芸春秋刊 \1,429(税込:\1,500) ■内容説明 難攻不落のシンガポールを攻略し、ヨーロッパのアジア支配を破った「マレーの虎」山下奉文。彼が辿った悲しみに満ちた末路にこそ、昭和の本質がある。栄光と無念…

★山折哲雄『さまよえる日本宗教』 ■ 「さまよえる日本宗教」 ○読売書評欄『さまよえる日本宗教』山折哲雄著、中央公論新社、1600E,評者がTVの解説者でもおなじみの橋本五郎氏。こういうパターンで、「書評欄」に掲載されると、たんなる書評の域を超…

★ジョゼフ・ルドゥー『シナプスが人格をつくる』みすず書房3800円 脳科学者 茂木健一郎 脳科学から感情を研究 感情の脳メカニズム研究の世界的権威 自己がつくられるメカニズムを説明 意識と自己の相違点 無意識も視野 モティベーション

「余白の美 酒井田柿右衛門」

余白の美 酒井田柿右衛門 (集英社新書)作者: 十四代酒井田柿右衛門出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/11/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (8件) を見る 11月24日 集英社新書の新刊「余白の美 酒井田柿右衛門」は面白か…

さっきバスの中で中沢新一氏の網野善彦氏への追悼本を読み終えた時、不意に鼻の付け根がキューッとなって視界がにじみぼやけた。しかし「とまります」ボタンを押し、下車している間に、その感覚をなくしてしまった。バスの中に置き忘れたのだろうか? とりあ…

2004.11.21 ★中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』集英社新書 2004.11.21 ★姜尚中・森達也『戦争の世紀を超えて』講談社 2004.11.21 ★浅田次郎『蒼穹の昴』(1-4)講談社文庫・各590円 2004.11.21 ★西垣通『アメリカの階梯』講談社・1900円 2004.11.21 ★竹田青…

★中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』集英社新書 中沢厚は、学生と労働者がとった過激な行動、投石に心を奪われます。この投石は、厚に子供の頃の危険な遊びを思い出させます。そして、探求の結果、民俗学でいう「菖蒲切り」であることをつきとめます。この話…

★中沢新一『僕の叔父さん 網野善彦』 [読前読後]網野史学誕生秘話 今月は集英社新書の新刊が面白い。まず第一弾。中沢新一さんの『僕の叔父さん 網野善彦』*1(集英社新書)を読み終えた。網野さんは中沢新一さんの父の妹と結婚している。中沢さんから見れば…

竹田青嗣

音楽 ギター 57歳 京都精華大学教授 西研 早稲田大学政経学部卒 在日2世 専門学校講師 ボイラーマン 警備員 在日系民族運動 南北対立に違和感 ★竹田青嗣『自分を知るための哲学入門』ちくま学芸文庫欲望論 選択の理由は (そうしたい)(生きやすい)から

★李昂『自伝の小説』藤井省三訳・国書刊行会、2800円 明治大学教授 張競 教授 謝雪紅 女の一生、近大台湾に映す 1901台湾で生まれる 12歳で身売り 17歳で逃げ出す 既婚者の妾 男性経験 結婚なし 上海で政治運動 ソ連留学 台湾共産党樹立 2.28事件 台湾民主同…

★西垣通『アメリカの階梯』講談社・1900円 理不尽な戦争・差別 漱石のこころ 移民の日本人・父 米国人・母 1932 大恐慌 サンフランシスコに実父を訪ねる アメリカ社会の理念 先住民・有色人種への差別 米西戦争 フィリピン叛徒

★浅田次郎『蒼穹の昴』(1-4)講談社文庫・各590円 中国清朝末期宦官・科挙2人の運命 単行本から8年

未知なるものへの好奇心

★姜尚中・森達也『戦争の世紀を超えて』講談社 東京裁判市谷記念館 その場所で語られるべき戦争の記憶がある

過剰な人 齋藤孝 11月18日発売/定価1365円 「それがいいんだ!」ドストエフスキーがわかると人間がわかる! この存在感を知って、人間力UP! 過剰に卑屈、過剰に同情的、過剰に好色、過剰に自意識肥大……脇役までもが強烈な存在感をまき散らす「濃い」人ば…

★イマニュエル・ウォーラーステイン『脱商品化の時代』3600円藤原書店・山下範久訳 名古屋外国語大学教授 川北稔「近代世界システム」は死滅する 長い16世紀に誕生 資本主義の世界システム 9.11は衰退早めるだけ 社会運動とナショナル運動⇒反システム運動 統…