ゲロゲロ、あそこの館長の蓑豊ってちょっと問題じゃない?  大阪市立美術館の館長を務めながら、金沢21世紀美術館の館長を兼任し、さらには金沢市の助役にまでなっちゃったっていうんだから、推して知るべしでしょう。 とにかく、美術館・博物館の独立法人化・民営化こそ活性化のチャンスだとかいって、妙にはしゃいでるわけ。 去年も兵庫県立美術館で21世紀の美術館の在り方をめぐるシンポジウムがあって、彼が「これからの美術館は集客も必要だ」とかなんとか、民営化論の紋切型のようなことを言った。 それに対して、建設中のイタリア国立21世紀美術館の館長のパオロ・コロンボが「いや、美術館というのは、観客のためじゃなく、まずもって作品のためにあるんだ」って言ったわけよ。 今の大衆に評価できない作品があったとしても、それを後世に伝えることこそが美術館の使命だってことなんだろうね。 で、蓑が「しかし税金を使っているのに集客を考えないわけにはいかない」って言ったら、コロンボは「いや、税金を使っているからこそ、営利組織のように集客のことばかり考えず、美術館本来の使命を果たせるのだ」って言ったわけ。 さすがでしょ。