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http://www.diplo.jp/articles04/0407.html
2004.07.11
これはヨーロッパでの話である。女性への男性パートナーによる暴力が信じられないほどの数に達している。ドメスティック・バイオレンス家庭内暴力)が、交通事故や癌さえも抜いて、16歳から44歳までのヨーロッパ人女性の身体障害や死亡の原因のトップに躍り出たのだ。

 国によって女性の25%から50%が、虐待の犠牲になっている。例えばポルトガルでは、52.8%の女性が、夫や同棲相手から暴力を受けたと述べている。ドイツでは、4日に3人が生活を共にする男性に殺されている。1年あたり300人近い。イギリスでは、こうした女性が3日に1人の割合で殺されている。スペインでは4日に1人、つまり1年に100人近くだ。フランスでは、男性によるドメスティック・バイオレンスで毎月6人の女性が亡くなっている。5日に1人の割合だ。3分の1が刺殺、また3分の1が射殺、20%が絞殺、そして10%が殴殺である(1)。欧州連合(EU)に加盟する15カ国(25カ国への拡大前)で、合計して毎年600人の女性が家庭内で性差別的暴力を被っている。つまり、1日に2人近くである(2)。
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