2005.04.27
★原研哉『デザインのデザイン』(岩波書店)
2005.04.24 P鄯 デザインを言葉にすること それは すでに 別のデザインだ
コップをデザインすること
ガラスの入れ物
どこまでが皿で、どこからコップか
P鄱 無数の対象の見方や感じ方を日常のものや、コミュニケーションに
振り向けていくことが、デザイン
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あとがき
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P225 原田宗典の絵本を手がけたことが本書のきっかけ
造本とレイアウト
絵が置かれる位置と間の取りかた
坂本政謙(編集担当)に説明
社会の中でも、絵本の中でも デザインの本質・役割 おなじ
リ・デザイン 慶応義塾大学講座「デザイン言語」
感覚としてのデザイン
言語としてのデザイン
コミュニケーション
「デザイナー」「デザイン職業家」
アーティスト、クリエーターと一定のスタンスを置く
「日本デザインセンター」原デザイン研究所
デザイン誌
時代の速度・密度の中に身を置く→見えてくるもの
井上幸恵
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第1章 デザインとは何か
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悲鳴に耳をすます
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P1 生活の中の美意識が変化の激しさに悲鳴
かき消されそうになる繊細な価値の方へ眼を向ける
デザインとは、自分たちが生きる世界を生き生きと認識すること
↓
人々の喜び、誇り
P2 行為としてのデザインを言語化する
デザイン概念発生から今日までの歴史
イギリス ラスキン、モリス
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P3 デザインの発生
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ニコラス・ペブスナー(美術史家)
「モダンデザインの展開」
ジョン・ラスキン(社会思想家)
ウィリアム・モリス(思想家・芸術運動家)が源流
150年前 1850年代
1851 パリ万博
機械化産業革命 手仕事の繊細さ 取り残され 憤り
2005.04.25 P4 後戻りできない
社会への強い影響
モリス・・・アーツレクラフツ運動
→書籍デザイン、壁紙デザイン
機械生産による腑抜けた造形物へのアンチテーゼ
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P6 デザインの統合
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バウハウスの活躍
1919 ドイツ ワイマール
造形教育機関 運動
1933 ナチスの弾圧で消滅まで
1850-1919 新芸術運動の嵐
キュウビズム
アール・ヌーボー
セセッション
未来派
ダダイズム
ディスティル
構成主義
絶対主義
モダニズム
過去の形式に決別、解体
解体作業の結果 「極めて滋養に満ちた瓦礫の山が残る」
整理・整頓作業のバウハウス
造形の基本エレメンツ
色彩
形態
テクスチャー
素材
リズム
空間
運動
点
線
面
ワルター・グロビウス(バウハウスの構想者)
ヨハネス・イッテン「神秘主義的傾向)
モホリ・ナギ(基本エレメンツの新展開、強烈)
ハンネス・マイヤー(精密造形理論)
パウル・クレー&カンディスキー(生あるものが秩序を作る)
オスカー・シェレンシー(「バウハウス舞台」非日常のモダニズム)
モダニズムの枠組み
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20世紀後半のデザイン
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広くのびやかな世界
デザイン開花のはずの20世紀後半
強烈な経済ドライブにより・・・
デザイン思想の背景に社会主義的色彩
経済の原理に従い、流れの中に組み込まれる
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規格・大量生産
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日本のプロダクツデザインの流れ
松下幸之助 西欧帰り 「これからは、デザインの時代や」
理想主義的デザインの源流のことではない
しゃっくり
「日本的なもの」とは?
日本のオリジナルを対置させたがる 明治から
「民芸」の運動
「生きた時間の堆積」
デザインは生活から生まれてくる感受性である
生活意識の成熟ではなかった
文化ではなく、まず産業であった
今日でもなお通奏低音をなす
入り口2つでも中では繋がっている・・・いない
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P12 スタイルチェンジとアイデンティティー
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アメリカは??
ヨーロッパからアメリカへの移住者
デザイナー
ヨーロッパ的、バウハウス的思想の流入
ワルター・グロピウス・・・ハーバード大学
ミース・ファン・デル・ローエ・・・イリノイ工科大学
モホリ・ナギ・・・ニュー・バウハウス設立
建築・プロダクツデザイン領域へ
1930台 「流線型」アメリカ 流行
表層のデザインの差異化
経営資源としてのデザインの運用
消費への欲望は「新奇性」によって増幅、鼓舞される
スタイルチェンジという役回りにでデザイン重用される
車
AV機器
照明器具
家具
生活雑貨
パッケージ
「ブランド」・・・ヨーロッパ人が価値の保存法として開発した概念
「ブランド」をハンドリングする方法としてデザインを利用
経営資源
人材
設備
情報・・・企業イメージ、商標
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P14 思想とブランド
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ヨーロッパでは??
ドイツ、イタリア 2敗戦国
ドイツ・・・ウルム造形大学、学長マックス・ビル
バウハウスからウルムへ
「外界環境形成」という概念
(領域)
建築
環境
プロダクツ・フォーム
ビジュアル・コミュニケーション
インフォメーション
これらの領域を総合するものとして、デザインが位置づけられている
(カリキュラム)
・色彩や形態を扱う知識・訓練
・哲学
・情報美学
・人間工学
・数学
・サイバネティックス
・諸科学の基礎
総合的人間学、総合造形科学
環境に影響を与えるデザイナーが背景としておくべき思想・知識体系
よく考えられている
ブラウンを代表とする独の精密なプロダクト
一方、イタリアは??
近代デザイン
ラテン的明るさで発展
そこはかとないヨーロッパのクラフトマンシップ
「定評」の獲得
オリベッティー
アレッシー
北欧、フランス、オランダ、イギリスは別の機会に
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P17 ポストモダンという諧謔
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デザインの入り込んだ不思議な迷路
ポストモダン・・・デザインバージョン
イタリアで発生・・・主流とはならない
エットーレ・ソットサス
「すれ」デザインの虚構性知った上
「一つの世代の老化」
ポストモダンの遊戯性
おじいちゃんデザイナー
しかし、経済はまじめにそれを受け取る
ポストモダンの迷走、悲哀、困惑
銀河間の移動の準備・心配に忙しがってる
(まだ月までしか行ってないのに)
「コンピュータ教育以前」によってできている自身の脳で
「産業革命」「機械文明」に逆らった人は冷や飯食らうという強迫観念
いたづらにはびこるものづくり、コミュニケーションは美しくない
マサチューセッツ工科大学 前田ジョン
CPUは素材 道具でない
粘土の中に釘、金属片あれば思い切って捏ねること出来ない
デザイン「今日あるものを明日古くみせる」道具の役割
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P23 モダニズムのその先へ
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2005.04.27 水 0338
P23 いい仕事もこなしてきたデザイン
飛行機内の居住性 快適性
弛みないデザインの成果として評価
パソコンの無駄のない形
見慣れたものを未知なる物として再発見できる感性
P24 巨大な鉱脈に手付かず
コミュニケーション
地についた状況観察の積み重ね
リチャード・ソール・ワーマン(情報建築家)
「旧+新」=1+1=2
旧のよさ 慎重な分析
一つのメディアで培ってきたコミュニケーションセンス
(新聞とか)
新旧両メディアの片方に偏ることなく、縦横に用いて
行くことが出来ることこそデザインである
HAPTIC感覚 触覚
五感にしみこむごとく浸透すること
静かなコミュニケーション
生活の中から新しい問いの発見
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P27 第2章 リ・デザイン-日常の中の21世紀
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日常を未知化する
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デザインのやりなおし= リ・デザイン
ごく身近なもののデザインを1からやり直す
新しいマカロニの展覧会
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P28 アートとデザイン
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オーガニゼーションへと向かう
人間が生きていくこと、暮らしていくことの意味を
ものづくりのプロセスを通じて解釈していこうとする意欲がデザイン
2005.04.26 P アートは個人が社会と付き合う個人的意志表明
「発生の根源」・・・アーティスト個人しかわからない
一方、デザインは社会からの要請
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P30 リ・デザイン展
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2000.04 紙商社 「竹屋」
32名のクリエーター
建築
グラフィック
プロダクツ
広告
照明
ファッション
写真
アート
文筆
テニスプレイヤー
サービスに対する創造的リターン
日用品 長い熟成期間
差異の中にデザインを発見する
展覧会
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P32 坂茂とトイレットペーパー
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建築家
紙管利用
以外に強い素材
簡単でローコストな設備で生産ができる
阪神大震災仮設住宅用
ルワンダ難民
2000 ハノーバー万博 日本館
P34 使い終わればリサイクル
芯が四角なトイレットペーパー
カタカタ 軽い抵抗 省資源
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P36 佐藤雅彦と出入国スタンプ
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広告ディレクター
IQ(ゲーム)
KINO(映画)
だんご3兄弟(うた・・・子供にも通じる)
オセロ的現象
感動の芽
スタンプ
出国・・・左向き
入国・・・右向き 飛行機の向き
一服のコミュニケーション 50千人のひとが
日本はちょっとやるなあ
パスポートコントロールで
ハピバースデー
コミュニケーション音痴
答えだしたあとの微修正
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P40 隈研吾とゴキブリほいほい
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頭脳派建築家
立派すぎる造形ははずかしい
モニュメンタルな建築物ー権威
抑制・制御ー一様でない
亀老山展望台
麓からはみられない
熱海ゲストハウス 「水ガラス」
外観という発想回避
ゴキブリほいほい
足拭マット
ハウス否定、チューブ肯定
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P51 深澤直人とティーバッグ
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玄関先に傘が整然と並ぶ
人間行動の無意識部分
緻密に調べる
クルマのルーフに一杯目のコーヒー置く
アフォード
もち手のリングの色に差
この色ならこの味
今日はこの色を選び、飲もう
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P57 世界を巡回するリ・デザイン展
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テクノロジーは創造そのものではない
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P61 第3章 情報の建築という考え方
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感覚のフィールド
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私はグラフィックデザイナー
しかし、視覚のみにうったえるだけでなく触覚、五感で勝負
さまざまな感覚のチャンネルに向け発する聴覚、嗅覚にも訴える
五感といってもさまざま
圧覚とでも
自分のしてきた仕事の振り返り
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P63 情報の建築
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イメージが出現
過去の記憶が脳内で結合
P66 長野五輪開会式プログラム
紙をデザインする
善光寺の鐘の音 スタートの合図
デボス
白いふっくらの紙
P71 病院のサイン計画
山口県光市 梅田病院
海中出産までする
スキンシップ重視の育児指導
P73 白い木綿のテーマ
汚しやすいものを清潔に保つ
レストランの白いテーブルクロス 高級感 とおなじ
P77 サインデザイン
P78 松屋銀座リニューアル計画
触知できるメディア
生活デザインからファッションへの脱却・・・コンセプト
P80 情報の建築模型の作成
白
触れるというテクスチャー
P82 アクリルの
P88 開き始めたジッパーの絵柄
ショッピングバッグ デザイン
つるつるした素っ気無い紙でなく
厳しい条件 強度ほか
Mラップ 誕生
白い松屋の誕生
P94 刺繍のポスター
P95 情報の彫刻としての書籍
ファインペーパー
書籍のデザイン
書籍とは何か
P103 なにもないが すべてある
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2005.04.27 P125 第5章 欲望のエデュケーション
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自分をNAVIする誘導装置を自身の意識に装着
パチンコ台
高野孟
究極のハイブリッド
数寄
寂
間
P159 谷崎潤一郎 『陰翳礼賛』
羊羹
花伝書
原田宗典
深澤直人
もう少し日本のことを知りたい
P161 世界の東の果てというクールなポジション
鹿児島空港付近 雅叙園
田島建夫作「天空の森」
そういう風情を愛する客 静かに
P166 旅館経営でなく森林経営を
長野小布施堂
市村次夫
北斎
セーラ・マリ・カミングズ(アメリカ人?)
HK ジョン・モーフォード(建築家)
何もないことの意味を掘りさげる
無何有
加賀「べにや無何有」
P170 図書館
空っぽの器の力
P177 第7章 あったかも知れない万博
中沢新一
P181 エコロジーへの日本の力
痛みを経て自然を
P214 立花隆 生命科学
21世紀
第一世代 亀倉雄策
第3世代 石岡瑛子
P230 読了