佐々木千賀子 『立花隆秘書日記』 ポプラ社

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著者の多忙で充実した日々は、立花隆バブルの崩壊によって、あっけなく終わる。雇主側の事情で辞めなければならなくなっただけに、最後の5ページには恨み節がまじっているが、このくらいはやむをえないだろう。
立花に見こまれた著者だけあって、筆の方もなかなかたち、おもしろく読んだ。立花の前にはなんと小松左京の秘書をやり、立花事務所退職後はスタジオ・ジブリの企画部門で宮崎駿に仕えたというから、何十年か後に書かれるであろう回顧録が楽しみである。
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