〔ブログ〕

2006.01.28
■1月某日 東京から知り合いのノンフィクション作家の佐野真一と月刊『プレイボーイ』編集者のT君が取材で沖縄にやってきたので、久茂地のHで会食。いま、『プレイボーイ』誌で、”戦後60年の沖縄を作った怪人たち”とサブタイトルのついた「沖縄コンフィデンシャルロビー」を連載中で、以前から2回ほど、「今、沖縄に来ている」と電話連絡があったものの、その時は筆者が東京にいてすれ違いだったので、三度目の正直という再会だった。T君も以前、筆者がノンフィクション作家・足立倫行による『プレイボーイ』インタビューでゲストとして登場した時の担当編集者でもあり、いわば旧知の仲。会食には地元の琉球新報社の敏腕記者S氏も同席。話は、那覇市内のカプセルホテルで自殺したライブドア・堀江社長の側近だった野口氏の他殺説疑惑から、沖縄ヤクザや松山の高級クラブのママたちも登場するディープな沖縄の話題が次々と出てくる。佐野真一とは、付き合いは長いものの、シンポジウムやテレビの仕事で同席した以外には、いつも飲み屋でしか会ったことがないという関係。しかし、この日の佐野真一は、さすがに骨太の作品を書き続ける作家らしい取材ぶりで、取材現場を見ていてもさすがと感心させられた。筆者自身もまだ沖縄では新参者だけに、ディープな沖縄の裏社会の話を興味深く拝聴させてもらい、大いに勉強になった。沖縄に来ていろんなジャーナリストや文化人にも会っているが、この日の話が一番ディープだったかもしれない。会食を終えてから、例によって松山の繁華街に繰り出し、キャバクラ4軒ほどハシゴして歩く。佐野真一も珍しくキャバ嬢たちからいろいろ話を聞き出して取材している様子だった。最後に松山にある屋台で沖縄そばを食べて解散しようとなったが、沖縄の夜は長い。最後にもう一軒行こうと言うことになり、遅くまでやっている店に入リ、その後解散。時間は午前7時をまわっていたので、さすがにお疲れさまというところだ。この佐野真一の本は長期連載の後、単行本としてまとめられることになるになっているが、おそらく、沖縄の人もよく知らないような面白い力作本になるだろうと思う。まだ、本になるのは先の話だが、楽しみである。

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