[★郄村薫(高村薫)『晴子情歌(上)』新潮社2005.10.28-

2005.12.03    6月初旬 康夫から手紙
         カムチャッカへの途次
         函館 
         オカグ マギ(親戚一同)
         祖父 イト 慶応02生まれ
         虫送り
         ドコドン・ドコドン 太鼓の音
      P180 大家(おおやけ)の三谷の家
         地蔵尊祭り
         田村の五男 花嫁行列
         15歳の晴子
      P184 ジイド コンゴ紀行
      P185 昭和9年の大凶作
         木造新田のあたり
         車力はりんご豊作
         タエさん 盂蘭盆会 このときばかりはと狂いだした狸
         9月の稲刈り
         タマちゃん1歳の死
         ツネちゃん子守 雨に打たれる
         赤い風車ひとつ
         ツネちゃんの家半里先
         内緒でたずねる晴子
         夜逃げのツネちゃん一家
         みにくい小さなローザ
         (ジャン・クリストフ)
         12月はじめ 康夫 忠夫 帰る
         静かな帰還
         朝新聞買いに昼読む 夜英語授業の日課
2005.12.04 P208 師走半ば
         野道を走り去るタエ
         神がかりなもの
         曹洞宗 普門庵 
         康夫に訴える晴子
         ひとつひとつが濃厚すぎる
      P211 あるほのかな物音
         三木清「生命は虚無ではなく虚無をかき集める
            力」「虚無をかき集めて出来たものは虚無ではない」
         昭和10年明ける
         北海道生活決める
         2月中旬出発
         太郎の引く馬橇
         青函連絡船
         アンナ・カレーニナ 楽しみ
         雲水の姿
         淳三が呼ぶ声
         病人
         哲史 国立がんセンター
         外科部長
         第2章 土場
         午前6時 短波放送の時報
         千島列島
         北幸
         西カムチャッカ漁場近い
         スケトウダラ
      P218 松田幸平と足立
         チンチロリン
         郷里 復員兵
      P224 4歳の彰之
         福澤本家の醤油蔵
         6歳の姉
         コトリ 子取り
         コトリの女房
         淳三〜神経の病気
         激しく顔をゆがませ両手のこぶしを固く握り
         大きく肩を震わせる
         女の顔の向こうの虚空を覗き込む
         淳三 西部ニューギニアの戦地
         昭和17.11.06 神戸
         東京美術学校
         中学校代用教員の職
         淳三さんとこの晴子さんはパンパンみたいなもの
         足立の妻 ママさんコーラス
         晩年メニュエル病 淳三
      P231 漁労長 西谷には言うな
         松田 三池闘争 1960.07抜ける
         無期限スト
2005.12.05 P234 1958春 中学進級
         常光寺に預けられる
      P237 姉と母と彰之 青森で会う
         三島 美徳のよろめき
      P238 「お母さんには好きな人いるのよ」姉の感だが
      P239 谷川某なる
         差出人 谷川巌
2005.12.06    1935.02 晴子一家
         筒木坂から土場へ
      P244 原木の筏あやつる杣夫(そまふ)
         陰鬱とは無縁の清涼を感ずる晴子
2005.12.11    和人が到来してわずか200年
         土場 70.01の河口の氾濫
         1975 彰之 土場を訪問
         1975.04.末 マグロ船に移る
      P246 晴子のいとこの誠太郎
         谷川の家 80歳
         墓所
         1956 野口昭夫死亡67歳
         1962 野口八重(昭夫の妻)死亡78歳