小熊英二『民主と愛国』
2005.05.04    戒能通孝(民法学者)
         (1)天皇制を廃止しろ
         (2)腹を切れ
      P135 武士的な語られ方
         「人間」「人権」という言葉も
         松本治一郎(参議院副議長)
         天皇拝謁拒否事件
         死力を尽くして、基本人権を守れ
         「天皇の天皇制からの解放」
         三笠宮 回想「一人で町を歩く楽しみ」
         昭和天皇にはその自由、なかった
         中野重治共産党員作家)
         参議院議員
         『五勺の酒』
         日本共産党が天皇制で窒息している天皇に
         どこまで同情できるか知りたい
         野坂参三が日本兵に説得活動をしたさい、多くの兵士、日本の
         体制変革に賛成、しかし天皇には強い愛着
         
         獄中の宮本憲治、徳田球一には根強い天皇支配、戦死者への愛惜
         の感情はわからなかった
         
         森田草平共産党へ入るの弁」
         「ギロチンは反対、天皇一家は別」
         
         南原繁 東大総長 貴族院議員
         天皇戦争責任 皇室典範
         退位の規定なし
         
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         天皇退位と憲法
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         南原 フィヒテ(19Cドイツ、哲学者)の思想専攻
         和平工作
         自発的退位の進言
         民族・・・自由の精神の創造の場
         近代的な主体性を備えた独立した人間によって構成
      P847 ★加藤節『南原繁』(岩波新書1997)
         
         フィヒテの影響 『ドイツ国民に告ぐ』
         (1)南原繁
         (2)上原専録(ドイツ史学者)
         (3)丸山眞男
         
         南原 民族共同体の依拠すべき「国民的全体の観念=日本..「天皇」
         1946.01.01 天皇の人間宣言 = 新時代の天皇制の基礎
         渡辺清三好達治
         
      P144 南原の思想に戦死者たちへの記憶
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         退位論の終焉
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         金森徳次二郎 担当大臣
      P146 天皇に責任なきようこの憲法を作る
         キーナン(東京裁判主任検事)
         皇后が摂政になればよい
         芦田均(外相)
         三淵忠孝(最高裁長官)
         佐々木惣一(法学者)
         1948年天皇退位論ピーク
         近衛文麿
         池田純久(陸軍中将)
         平沼騏一郎(枢密院議長)
         豊田隈雄(大臣官房臨時調査部員)
         高橋三吉(海軍中将)・・・巣鴨収監中
         安倍源基(元内相)
      P848 ★高橋紘『象徴天皇』(岩波新書1987)
          ★吉田裕『昭和天皇の終戦史』(岩波新書1992)
          ★豊下楢彦『安保条約の成立』(岩波新書1996)
         
          天皇排除反対の親分・・・司令部
         
          マッカーサーがアイゼンハワー陸軍参謀総長に
          「ゲリラ戦起こり、
          (1)100万人の軍隊
          (2)数十万人の行政官
          (3)戦時補給体制
          が必要と回答、
         
          1951.10
          木戸幸一(元内大臣) 退位を勧告
         
          1952.01
          中曽根泰弘(若手議員)退位主張・・・吉田茂しりぞける
         
          講話条約発効前後の話事件
          2題
           (1)1952.05.02 全国戦没者追悼式典
              天皇が追悼の言葉
           (2)1951.11.12 京大事件
              大島渚
              人間天皇に公開質問状
              丸木位里・俊子夫妻「原爆の図」
        P152 無責任の象徴のみ残る