小林秀雄

Q
http://d.hatena.ne.jp/EdgarPoe/20040219#p1
の「美を求める心」にいい例があります。
「あなたがたが花を見る。なんだ、スミレの花か、と思った瞬間、心の中で対話をした瞬間、もう心の目を閉じるのです。スミレの花がどんなに美しい色をしているか、花びらの枚数がいくつか、そんなことを一切見なくなる。それではダメだ。言葉は邪魔になる。画家はスミレの花をじっくり見ます。それこそ何年も同じ花を見続けます。そして、見つけたことを絵に描くのです。だから、絵を見る方も『なんだ、スミレの花がかいてあるだけじゃないか』という見方をしていては、なんにもなりません」
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